【1】概要:
・1950-60年代のTelefunkenの高級コンソールステレオに使用されていた傑作18X26cm口径フルレンジユニットを密閉型エンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
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・このユニットは最近入手が非常に困難でしたが、ようやく大きなダメージが無いきれいな良品ペアが入手できました。
・次回入荷予定は未定ですので、ぜひこの機会に入手を検討ください。
・このユニットはコンソールシステム、業務用機器、高級ラジオ用ユニットとして最も音が良いものと言われているユニットです。
・聴いた瞬間、非常に高品位で生き生きした音であることが分かります。
・私はこれまで数千以上のユニットを聴き、システム制作してきましたが、これ以上の音質と高効率のフルレンジを聞いたことは有りません。
・Isophon, Imperial, Loewe, Lorentz, Klangfilm/Ukraineなどのビンテージユニットがこれに迫る高い音質を誇っています。
・低音はアルニコ特有のゴリっとした芯のあるものでJAZZのウッドベース音が非常に実在的に鳴り、快感です。
・高域は良質のツィータが内蔵されているかの様な、クリアで透き通った音で感激します。
・シンバルやピアノの高域が素晴らしいです。
・測定上の特性も良く、1950~60年代のECビンテージシステムとして最高の音の一つと思います。
・ソースは選ばずオールマイティに素晴らしい音を聴かせてくれます。
・詳細は拙著で詳しく解説しています。
・同内容は下記ブログURLに転記してありますのでご興味がある方は参照ください。
「1.2.1 Telefunkenのスピーカーユニットを使用した「究極の音」」
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【2】ユニット、システム仕様:
・口径:18cm×26cm
・コーン:超軽量
・エッジ:フィックスド
・マグネット:DEW DORTMUND による著名な「つぼ型アルニコマグネット」です。
・インピーダンス:5Ω
・実測DCR(直流抵抗値): 2本とも4.6Ωでピタリ揃っています。
・周波数特性:60~15000Hzが+-3db以内に収まる素晴らしい特性です。
・能率が非常に高いことから、能率を犠牲に無理やり作り出した特性ではないことが分かります。
・巧みなコーン形状、最適なマグネットサイズ、センターキャップなどの工夫で能率を犠牲にせず得られた最高の特性といえます。
・これにより入力信号に対し、全くストレスを与えずに蛇口全開の生き生きした音が出てくるものと思われます。
・状態:大きなダメージが無い良品です。
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【3】エンクロージャー
・サイズ:幅256mm、高さ366mm、奥行210mm
・型式:密閉型
・材質:天地側面は15mm厚のパインの集成材、バッフル、裏板はMDFです。パイン集成材は節の無い高級グレード品です。
・バッフルは両面黒のラッカー仕上げです。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・前面ネット:ブラックのジャージ布によるサランネットを装備しています。
・入力端子:2Pの圧着方式端子でスピーカーケーブルを簡単に、かつ確実に接続できます。
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【4】音質
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
・まず、JAZZのコンボ演奏としてGene Harris/Scott Hamilton Quintetの「At LAST」を聴きました。
・ハミルトンの太くたくましいテナーが前面にせりだし最高のコンボ演奏の熱気がいきなり伝わってきます。
・バックのピアノトリオ+ハーブエリスのギターもクリアに生き生き再生します。
・またシンバルの打音、余韻が素晴らしい!
・大型フルレンジから出てくる高音としては破格の音質と思います。
・またウッドベースの低音は豊かに朗々と鳴ります。
・次に大ホールで録音されたMONTY ALEXANDERの「UPLIFT」を試聴しました。
・ピアノの低音(ペダル含め)、高音が大きなホールに反射してくる様子が良くわかります。
・ピアノトリオですがスケールの大きな演奏が楽しめます。
・久しぶりに大名盤アートブレーキ―の「モーニン」を聴いてみました。
・音が良いのにびっくり。「こんなに生々しい音だったのか」と再認識しました。
・特にリーモーガンのトランペットは息遣いまで見える名演です。
・クラシックとして大きなホールで録音された高品質のフィリックス・アーヨ+イ・ムジチの「四季」を試聴しました。
・バイオリン、チェロなどのの倍音がきれいに再生されます。
・ホールの大きさがうまく再生されていると思います。
・現代の低能率の最先端のスピーカーは大出力アンプと組み合わせると素晴らしい音が出ますが、中小出力の真空管アンプなどでは音にならないものが多いようです。
・出品のシステムは96db/wm以上の能率のため3W程度のアンプでもガンガンばります。
・大きい音が出るということだけでなく、音の反応が良く非常に生生しいところが素晴らしいと思います。

【5】測定データ
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[測定環境説明]
・スピーカー~マイク位置:1.0メートル
・スィープ:20~20000Hz
・赤い線が周波数強度分布です。
・横軸は対数軸で、100Hz, 1KHz,10KHzの目盛表示があります。

[特性の感想]
・左右の特性、能率はよく揃っています。
・+-3dbの評価で60~15000Hzの帯域を再生可能と読めます。
・当時のフルレンジシングルユニットを使用したシステムとしては極めて広帯域でフラットな特性です。
・全帯域に亘って刺激的な音や異音が出ていないことをロングラン試験で確認しました。

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