【1】概要:
・1960~70年代にRFT/VEBにより制作された20cm口径ウーハー L2901、ツィータ L5954の純正2Wayユニットを天然木パインのバスレフエンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
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・ウーハー、ツィータともにRFTとしては最強力なものですので芯のある素晴らしい音が出てきます。
・今回のユニットはすべてダメージのほとんどない極上品で、使用頻度極小のものです。
・主観ですがコンシューマユーズ(家庭用)ジャーマンビンテージとして最高レベルの音質、迫力のもののひとつ思います。
・特に低音の迫力は素晴らしく、中小音量では写真後方の大型シアター用JBLと同等の素晴らしさです。
・当時の他の多くのビンテージシステムとは一線を画する本格的なHi-Fiスピーカーシステムと思います。

「同構成のシステムを購入いただいた方々の感想を転記いたします」
A様「無事に届きました。想像以上の大迫力と超美音でもう他のスピーカーはいらないぐらい大満足です。いい品物をありがとうございました」
B様「bassを増強するともの凄い音で、鳥肌ものです!打込みは地響級の低音!中音、高音の繋がりもよく表現力があってリアル。CDをかけまくってます。ドイツビンテージを探して、理想の音を手に入れる事ができて幸せです」
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【2】システムの仕様:
・ユニットはいずれも複数同一仕様品からセレクトした良品です。
・ウーハー(フルレンジ):200mm口径、型式=L2901
・ツィータ:156mm×106mm口径、型式=L5954
・クロスネットワーク:1.1μファラッド、オーディオ専用フィルムコンデンサによるローカットフィルター。
・L2901は高域特性が優れていて9000Hzまできれいに出ます。
・これを生かすためウーハーは素子を通さずアンプダイレクト、ツィータのみローカットとすることで生き生きした音が得られていると思います。
・L2901はRFTの200mmウーハーの原点的なユニットで最高傑作の誉れ高いもです。
・ジャーマンビンテージとしては破格の低音再生能力です。
・エッジはゴム系素材ですので今後も長期間にわたり劣化は心配ないかと思います。
・これもRFTの本格的ユニットが現代に至っても初期性能を維持することができており、その結果最高の音を出す要因のひとつになっていると思われます。
・ツィータのL5954は大型マグネット、軽量コーンにより高速で張りのある音が特徴です。
・システムのインピーダンスは4オームです。
・定格入力は15VAです。
・ユニットの状態:全ユニット、目立つダメージはありません。レアな良品です。
・各ユニットの詳細仕様は下記URLを参照ください。
https://www.rft-hifigeraete.de/10320.html
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【3】エンクロージャー
・サイズ:幅256mm、高さ366mm、奥行210mm
・形式:背面に直径44mm、長さ70mmの円柱形ダクトを有するバスレフです。
・音の抜けと低音域の増強を図りました。
・材質:天地側面は15mm厚の天然木パインの集成材、バッフル、裏板はMDFです。
・パイン集成材は節の無い高級グレード品です。
・外装:120、240番のサンドペーパーで研磨し、次にメディアムウォールナットオイルと600番のサンドペーパーで繰り返しの研磨で仕上げています。
・前面ネット:ブラック布によるサランネットを装備しています。
・入力端子:2Pの圧着方式端子でスピーカーケーブルを簡単に、かつ確実に接続できます。
・吸音材:裏板に音響用フェルトを設置
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【4】音:
・以下は主観ですのでご承知おきください。
・出品のユニット群は相当大きなミュージックパワーを入れても大丈夫ですので、強力なアンプを使用できます。
・もちろん能率は高い方ですので、中小出力の真空管アンプでも十分な音量を得ることが出来ます。
・最初に、SACDのソニーロリンズの大名盤「サキソフォンコロッサス」を試聴しました。
・このCDは演奏も録音も最高です。
・ベース、ドラムががっちり音楽を支えており、出品のユニットは音形を崩すことなく再生しています。
・ロリンズのサックスからはスムーズで骨太のフレーズが美しい音色であふれるように出てきます。
・JAZZ史上の最高のアドリブソロと思います。
・JAZZのスィング、複雑なコード分解によるソロを流れるようなフレーズで演奏していてJAZZの醍醐味を存分に味わえます。
・「モーツァルト:ピアノ協奏曲集(第12~14番、室内楽編成版)ゴットリーフ・ヴァリッシュ(Vn)ピアッティ弦楽四重奏団」、「マーラー:交響曲第10番エリアフ・インバル指揮東京都交響楽団」を試聴しました。
・ともに素晴らしい音です。
・出品のシステムは強力な低音をベースにスケールの大きな再生を行うことを確認しました。
・総じて、音楽ソースを選ばず低音に安定感がある、スケールの大きい音が得られていると思います。

【5】測定データ
(1)測定データ:
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(2)測定環境
・スピーカー~マイク位置:1.0メートル
・左右個別に同じスィープ信号で測定
・スィープ:20~20000Hz
(3)特性の感想
・左右の特性、能率はよく揃っています。
・55~18000Hzの帯域を再生可能と読めます。
・ウーハー(フルレンジ)とツィータのつながりは良好です。
・全体的に素直な特性で、音楽ソースを選ばずオールマイティに再生可能かと思います。
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