2021.09.26(日)12:48

【1】概要
・西独Telefunken社が1960年代後半~1970年代に製造していた業務用システム、あるいはブックシェルフシステムなどに使用されていたアルニコ17cmフルレンジユニットと、東独RFT L9806ツィータを、天然木パイン集成材によるエンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
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・フルレンジは馬蹄形アルニコマグネット、超軽量フィックスドエッジを有する銘品で、スピードある低音、前に出てくる中高音により音楽を生き生きと再生していると思います。
・高音最高音を補強するため、高能率、広帯域ツィータ、L9806と組み合わせました。
・高音は20000Hz以上まで伸びています。
・ビンテージスピーカーのメリットを生かしながら広帯域化したシステムです。
・測定データの解説、グラフィックイコライザーによるレベルアップについても説明いたします。
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【2】ユニット仕様
・システムインピーダンス:4Ω
・フルレンジ:型式=P17(製造=Isophon)、 170㎜口径、軽量コーン、フィックスドエッジ、馬蹄形アルニコマグネット
・ツィータ:RFT L9806
・クロスネット:4.7μファラッド、オーディオ専用フィルムコンデンサによるローカットフィルター
・状態:全ユニットとも大きなダメージの無い良品
・スピーカーのリi-img960x720-1632626454oqijl7109841
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ード線はTelefunkenオリジナルです。

【3】エンクロージャー
・サイズ:幅256mm、高さ360mm、奥行210mm
・材質:天地側面は15mm厚のムク上級グレードパインの集成材、バッフル、裏板はMDFです。パイン集成材は節(ふし)の無い良品です。
・外装:120、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨し仕上げています。
・縦横いずれでも使用可能です。
・前面ネット:ブラックジャージ布によるモダンスタイルサランネットが付属します。
・入力端子:2Pの圧着方式端子でスピーカーケーブルを簡単に、かつ確実に接続できます。
・吸音材:裏板に設置する形です。
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【4】音
・以下は主観ですのでご承知おきください。
・アンプは大出力チェック用にMcIntosh C34V+DENON POA-1500(300W)、中小音量用にEL34 P-P(10W)を使用しました。
・入力音楽ソースは1950~80年代のアコーステックなクラシック、JAZZが得意で生き生きと再生します。
・ソニークラークの「クールストラッティン」では熱気あるコンボJAZZが熱気をもって再生されました。
・クラシックの小編成、大編成、オペラも生生しい再生をします。
・総合的に音楽ソースを選ばず軽快で明るい前に出てくる再生をしていると思います。
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【5】測定データ
・出品システムの測定データを画像10に示します。
・詳細は下記を拡大してご確認ください。
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[測定環境説明]
・スピーカー~マイク位置:1.1メートル
・左右個別に同じスィープ信号で測定
・スィープ:20~20000Hz
・赤い線が周波数強度分布です。
・線が細いので画像を拡大すると確認しやすくなります。
・横軸は対数軸で、100Hz, 1KHz,10KHzの目盛表示があります。

[特性の感想]
・左右の特性、能率はよく揃っています。
・アバレはありますが60~18000Hzの帯域を再生可能と読めます。
・高音側は測定システムの都合で記録されていませんが20000Hz以上を再生可能です。
・全体的に素直な特性で、音楽ソースを選ばずオールマイティに再生可能かと思います。

【6】グラフィックイコライザー(GE)による整音について:
・新たに低価格(GE、入力セレクター、ケーブル、端子、測定作業込みで2~3万円)の支援サービスを開始しました。
・出品のシステムのままでも全く問題ありませんが、再生周波数の平坦化と部屋の特性を考慮した改善が可能です。
・近年高性能GEが低コストで入手可能になりましたできるので、導入をご検討ください。ご支援いたします。
・下記は15バンドステレオ仕様のGEを使用して調整(特に80~100Hz前後の凹部分を補正)した測定結果です。
GE Telefunken P17 RFT 2WAy 20210925
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GE 全体

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・従来、実現できなかったことが簡単に出来るようになり、オーディオライフが楽しくなります。