2021.06.03(木)19:28

【1】概要
・1960年代に製作されたRFT/VEBのダブルコーンフルレンジユニット、L2301が内蔵されたブックシェルフまたはスタジオモニターシステムです。
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・ユニット、エンクロージャー含めRFTオリジナルです。
・エンクロージャーは厚い板で構成され外装は突板光沢仕上げの美品です。
・L2301はRFT/VEBの13㎝口径フルレンジの傑作でこれをもとに様々なバリエーションが展開されました。
・大型マグネット、超軽量ダブルコーンにより構成されています。
・一般的な13㎝口径ユニットとは次元の違う本格的なHi-Fiサウンドと思います。
・音は力強く、大音量でも歪が少なくオールマイティに音楽を再生できるようになっていると思います。
・出品のユニットは大きなダメージのない新品同様に近い良品です。
・能率は高いので中小出力の真空管アンプでもガンガン鳴ります。
・音楽ソースはJAZZもクラシックもOKでご機嫌に鳴ります。
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【2】システム
・型式:RFT/VEB L2301
・インピーダンス:6オーム
・定格入力:6VA
・口径:130㎜
・コーン:ダブルコーン、ゴム系エッジ(劣化はほとんどしません)
・状態:コーン、フレーム、マグネットとも大きなダメージはなく良好です。
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【3】エンクロージャー
・サイズ:幅=172mm、高さ=222mm、奥行き=215mm
・材質と仕上げ:厚い木材で構成されており、仕上げはチークと推定される本物の突板です。
・その表面は、オリジナル時点ではピアノ塗装に近い光沢仕上げだったと推定されます。
・当方が入手時点で表面が少しくすんでいましたので、600番ペーパーとウレタンにニスで数回研磨し光沢を再生しました。
・天地、側、裏板すべてが突板仕上げですので縦横いずれでも使用可能です。
・前面は樹脂による細かい縦格子構造のサランネット付きです。
・裏板のねじで固定されていますので、これを外すことによりユニット交換、吸音材調整が可能な構造です。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子を新設しましたのでスピーカーケーブルを簡単に、かつ確実に接続できます。
・状態:小さな傷はありますが全体としてはきれいな状態です。
・なお、本システムはスタジオでなく家庭で使用されていたものとのことで、壁吊り用の穴、ペンキ飛びなどはありません。
・レストア:内部清掃、ユニット清掃、外装の研磨光沢復旧などを実施しました。
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【4】音
・以下は主観ですのでご承知おきください。
・EL34プッシュプル、出力10Wのアンプで試聴しました。
・能率が高いので10畳程度の部屋で十分な音量が得られます。
・アコースティックな音楽全般を透明感あふれる音で再生していると思います。
・点音源ですので位相特性が良く、大編成のオーケストラの再生において、楽器の分離が良く、かつ奥行が良く出ます。
・私のメインソースであるJAZZでは、ECMのキースジャレットのピアノソロ、トリオ、Pim Jacobsのピアノトリオ、アートペッパーの「ミーツザリズムセクション」などが見事に再生されていると感じます。
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