2021.03.02(火)23:00

【1】概要
・Isophon社が1950~60年代にBlaupunkt社のシステム向けに製造した10cm口径のツィータ、ローカットコンデンサ、アッテネータ、スタンドによるアドオンツィータシステムのペアです。
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・Blaupunkt社は現在でも優れた製品を送り出している企業ですが、1950~70年代はTelefunkenなどと並び高音質のオーディオ製品を製造販売していました。
・Blaupunktとはドイツ語で「青い点」という意味です。
・品質を保証するための印(点)を意味します。
・出品の個体は家庭用大型コンソールミュージック(チェスト)に使用されていたものです。
・ヴィンテージのフルレンジユニットシステムにこのアドオンシステムを付加すると高域が伸びるだけでなく指向性が大きく改善されます。
・能率が高いのでアッテネータを設けてあります。
・これにより簡単にメインシステムとのレベル調整が可能です。
・Telefunken、Siemens、Loewe、Blaupunkt、Sabaなどのヨーロッパ系フルレンジユニットに非常に相性が良い様です。
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【2】システム仕様:
・型式:Isophon/Blaupunkt LA768/3z
・外形寸法:口径=10cm、有効コーン直径9cm
・コーン:超軽量フィックスド
・ダンパー:センター
・状態:大きなダメージやさびは無く良好
・音量調整:連続可変アッテネータ付き
・クロスネットワーク:4.7マイクロファラッドのオーディオ専用フィルムコンデンサによるローカットフィルター
・スタンドサイズ:幅120mm、高さ130mm、奥行き145mm
・材質:18㎜厚、天然木パインの集成材
・前面:コーンプロテクター付き
・仕上げ:グレーラッカー仕上げ
・接続:アンプからのスピーカー出力、またはメインスピーカーの入力と並列に接続するだけです。
・インピーダンス:ツィータ単体は4オームですが、メインスピーカー、アンプのインピーダンスは4~16Ωの範囲ならばOKです。
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【3】音:
・Telefunken、Lorentzのシングルコーンフルレンジシステム、およびRFTの2Wayシステムに追加し試聴しました。
・いずれの場合も、中高音が太く力強くなり、かつ音の見通しが良くなり、目が覚めた様なクリアな音になります。
・中心軸を外れても高域が大きく減衰しなくなります。
・高域改善だけでなくコントラバスの動きもはっきり聞こえるようになります。
・シンバル音がさわやかに広がり、ベースの音程が明確になりました。
・このツィータはマグネットが特に強いためか、能率はかなり高く、大口径のフルレンジに追加しても音量が不足することはないと思います。
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