この節では、オンライン教育を実現するための、授業動画の作成その2を説明いたします。
ここではWindows10の標準機能の1つである「ゲームバー」機能を紹介します。この機能を活用すると、普段のパソコン操作、画面、および説明音声を簡単に記録できます。静止画だけでなく動画も記録できるので、授業動画、各種説明動画、広報動画などを簡単に制作することが出来ます。作成方法1と組み合わせることで非常に高度な授業動画を簡単に制作することが出来るようになります。なお、操作については、提供元のマイクロソフト社により短い周期で仕様が変更されていきますので最新の手順を追って進めてください。
では、手元にパソコンを用意して、以下の手順を一緒に進めてください。
1. アプリケーションの起動
サンプルword「4 実習用短編動画マニュアルIOTE iPhone編」を開きます。読者の任意のファイル、インターネット画面、ゲームなどすべてのアプリケーションを録画することが出来ます。ただし、異なるアプリ―ケーションに移動すると録画は自動的に終了します。
2. 起動
次にWindowsキーとGキーを同時に押下します。
「ゲームバー」制御パネルが表示されることを確認します。ただし、制御パネルの表示形状、メッセージの表示内容などはOSの更新により変更になりますので詳細はOSの指示に従ってください。
図表2.3.1 G機能の起動
3. 録画開始
では録画を開始しましょう。「録画」ボタンを押下すると、画面右上に、録画中表示マークと経過時間が表示されます。図表2.3.2ではすでに録画が開始されていることを示しています。
図表2.3.2 録画の開始
4. 講義の実施
講義を開始してください。パソコン内臓マイクに向かってお話ししながら、同時にマウスやキーボードを操作してください。これらの操作、声が同時に録画されていきます。
5. 講義の終了
講義が完了しましたら、「停止」ボタンを押下してください。「ゲームクリップが録画されました」というメッセージが表示されることを確認してください。
図表2.3.3 講義の終了
6. 生成された動画の検索
自動制作された動画を検索してみましょう。デスクトップ上にある「PC」ボタンを押下してください。すると「VIDEO」というフォルダーが表示されます。このアイコンをクリックします。
図表2.3.4 動画の検索
7. 動画の確認
次に「キャプチャー」というフォルダーが表示されます。これをクリックすると、いま制作した動画ファイルのアイコンが表示されます。このファイルの属性はMP4であることを確認してください。
8. 動画の再生
MP4形式の動画を再生してみます。音声、映像が高品質で再生されることを確認します。このままでも教材として活用可能ですが、高精細録画によるファイル容量は非常に大きいのでメール添付などは困難です。従いましてYouTubeなどのクラウド動画サイト登録が必要になります。
図表2.3.5 動画の確認
以上で授業動画の作成手順2の説明は終わりです。非常に簡単に授業動画を制作することがご理解いただけたと思います。
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