本節では、制作したMP4状態の授業動画ファイルをクラウド動画サイトにアップロードする手順を説明いたします。

いくつかの優れたクラウド動画サイトがありますが、ここでは、もっとも頻繁に利用されているYouTubeへの登録を説明していきます。

YouTubeのバージョンアップ頻度は高いので、以下の画面通りの表示、手順になってない可能性があります。その場合はYouTubeの指示に従ってください。

 

1.   YouTubeにリンクとサインイン

まずユーチューブサイト(例:https://www.youtube.com/)を開きます。動画をアップロードするには、Googleアカウントでのログインが必要ですのであらかじめ取得しておいてください。

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図表2.5.1 YouTubeにリンクとサインイン

 

2.   アップロードボタン押下

YouTube画面上に「アップロードするファイルを選択」という表示が出ていることを確認してください。次に、すでに作成されている授業動画をドラッグし、大きな矢印付近まで持ってきましたらドロップします。この操作でアップロードが始まります。

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図表2.5.2 アップロード開始

 

3.   アップロード完了→「限定公開」設定

下記図は、授業動画がアップロードされる様子を示しています。アップロードには時間がかかりますので、その間に、公開モードを設定しましょう。

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2.5.3 登録完了確認と公開モードの設定

 

【重要】公開モードとサムネイルについて

動画公開モードには、「公開」、「限定公開」、「非公開」の少なくとも3種類があり、用途に応じて選択することが出来ます。これらを用いて知的財産権の保護、肖像権の保護、未成年者の保護などに十分留意する必要があります。

反転授業動画、オンライン教育動画の場合は「限定公開」が適しています。このモードを指定すると、検索サイトの検索対象外となります。つまり動画のURLを知っている人=受講生だけが視聴できます。

アップロードが完了すると、画面の下にサムネイル候補画像が3種類表示されます。この中から的確なものを指定してください。一定数以上のアップロード実績が出来ますと、任意のサムネイルを登録できる様になります。サムネイルは動画の顔になります。スマホの画面でも見やすいか、見たくなるような魅力があるか、などに十分留意して下さい。サムネイルの良し悪しで視聴回数が大きく変化します。

以上でユーチューブへの授業動画アップロードが完了しました。この状態で、受講生にURLを連絡することで、ほぼ十分な品質のオンライン教育が可能になります。

しかし、教材提供などを含めた、高度なオンライン教育実現のためには、「大学教育テレビジョン」などのオンライン教育運用支援システムの活用が必須です。次節で説明いたします。