2020.05.23(土)21:28

【1】概要:
・1960~70年代のRFT社のモニタースピーカー、家庭用Hi-Fiスピーカーに使用されていた
   13cm口径ウーハーと3cm口径ドームツィータの2Wayユニットを新作の密閉型エンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
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・RFT社のシステム製品としては、これらはかなり小さなエンクロージャー(5リットル程度)にセットされ、
  巧みなネットワーク設計によりサイズを感じさせない素晴らしい音を聴かせるシステムが多いことで知られています。
・しかし、広帯域化のため少し能率を犠牲にしている点があり、強力(大出力)なアンプを必要としていたことは確かです。
・そういった点からか、真空管アンプを愛好している方から
  「真空管アンプでも朗々した、いわゆるのびのびとした音にならないだろうか?」
  いう相談を受け、大きめのエンクロージャーを製作してチューニングし、制作・納品しところ大変好評でした。
・そこで同構成のシステムをもう1セット制作しましたので出品いたします。
・ネットワークもかなりシンプル化して、ウーハー(フルレンジ)はスルーにしました。
・ツィータにローカット用フィルムコンデンサを入れだけのシンプルな構成とするなど徹底的なシンプル化を図りました。
・10W程度の真空管アンプでも十分な音量が得られるように制作しました。
・もともとウーハー、ツィータともにRFTとしては強力なものの一つですので芯のある素晴らしい音が出てきます。
・音源が小さいので、大ステージの再現にも優れています。
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【2】システムの仕様:
・ウーハー(フルレンジ):口径=13cm、型式=RFT L2432、定格入力=20VA
・マグネット:非常に大きく強力です。
・コーン:左右の色が少し異なりますが同一型番、同一特性です。
・ツィータ:ドーム型、口径=3cm、型式=RFT L9806,定格入力15VA
・状態:小型エンクロージャーに「セットされていたため両端が少しカットされている個体ですが音には影響ありません。
・クロスネットワーク:4.7マイクロファラッドのローカットコンデンサ(新品、オーディオ専用フィルムコンデンサ)で構成。
.・システムインピーダンス:4Ω
・エンクロージャーサイズ:幅25cm、高さ36cm、奥行き22cmです。
・ケヤキの突板にワトコナチュラルオイルフィニッシュです。
・バッフルはブラックのラッカー仕上げです。
・白ジャージクロスによるサランネットが付属します。

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【3】音:
・EL84PP 出力10Wのアンプで試聴しました。
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
クラシックの超名盤、高音質録音のフィリックス・アーヨ+イ・ムジチの「四季」(ステレオ)を試聴しました。
・1957年の録音ですが、あっと驚く高音質です。
・フィリックス・アーヨの「四季」は落ち着いた弦の響きが素晴らしいです。
・バイオリン、チェロなどのの倍音がきれいに再生されます。
・ホールの大きさがうまく再生されていると思います。
・次にJAZZピハードバップの名盤キャノンボールアダレイの「PRESENTING CANNONBALL」を試聴しました。
・1955年録音のモノラル盤ですが、素晴らしい録音、演奏です。
・それまで高校教師だったキャノンボールがいきなりジャズシーンの中心に現れ、圧倒的なテクニック、強烈な音量で関係者を驚かせました。
・その様子が良くとらえられています。
・出品のシステムは太いアルトサックスの音、同じく太いウッドベースなどの特徴を良く表現していると思います。
・総じて、音楽ソースを選ばずのびのびとした音が得られていると思います。

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