3月 8日(日) 21時 40分

 【1】概要:
・1987年発売の、コンサートホールやオペラハウスなどの演奏会場でのホール特有の響きを再現するために開発されたデジタルサウンドフィールドプロセッサー。
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・「現在までこれ以上の音質、性能、機能を有する家庭用サウンドプロセッサーは無い」と言われている優れものです。
・15年間マンション暮らしをしていましたが、その間、このプロセッサーを使用していました。
・2月に自宅に戻り、広いリスニングルームに戻りましたのでこのシステムを出品いたします。
・マンションの4畳~8畳の部屋で広い空間の再現を行うにはデジタルプロセッサーが必須です。
・このプロセッサーはメインシステムの音を損なうことなく20種類、36タイプの会場を正確に再現できます。
・ノイズもなく素晴らしい音場創生機です。
・ヤマハでは、実際のホール等の音場空間を分析するにあたり、早稲田大学音響研究室との共同研究により、同研究室で開発された近接4点収音法を導入し音場空間における反射音のディレイタイム、レベル、方向などの特性を実効性あのあるデータとして捕える事に成功しました」と説明されております。
・この当時のオーディオ界では、音場創生意欲が高くYAMAHAの技術者は執念でこれを開発しました。
・世界中の実際の多くのコンサートホール、教会、JAZZクラブなどを訪問しデータを取得したと聞いてういます。
・4本の小型スピーカーを追加するだけで素晴らしいコンサートホール、JAZZクラブが出現します。
・発売当時の定価は28万円です。
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【2】仕様:
・詳細は下記URLを参照してください。
   https://audio-heritage.jp/YAMAHA/etc/dsp-3000.html
・抜粋した仕様を列記します。
DSPプロセッサー 入力:Digitaru In、Analog In×2、Tape PB、VIdeo In 出力:Digital Thru Out、Tape Rec、Main Output、Processing Output(Front/Rear)、Mono Output(Front/Right/Left/Rear)、Video OutputW435×H96×D353mm 9.6kg
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【3】状態:
・外観は年代の割に良好です。
・動作は通常の使用は問題ありません。
・いつも使用していた音場グループ以外についての詳細動作テストはしていません。
・デジタルプロセッサー中心ですので性能の劣化はほとんどないものと思います。
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【4】接続方法:
・基本的にはプリアンプとメインアンプの間にこれを挿入します。
・プリメインアンプでもプリとメインの分離端子があれば簡単です。
・分離端子が無い場合は、プリアンプを追加してプリメインをメインアンプとして使用する、などの工夫が必要です。
・かなりオーディオになれた方向けです。
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【5】音:
・McIntosh C34V+DENON POA-1500の間にこのDSP-3000を組み込みました。
・音場用スピーカーとして少し古いですがConrol 1 を4台使用しました。
・アートブレーキ―の熱気あふれるJAZZライブ盤「バードランドの夜」を聴きました。
・天井の低い、中くらいのジャズクラブの背景が生生しく再現されました。
・クリフォードブラウンのトランペットがすさまじく、かすかな反響が一層リアルさを加えています。
・バデイリッチの「マーシー、マーシー~ライヴ・アット・シーザス・パレス」 はラスベガスのシーザーズパレスホテルのホールで録音された人気盤です。
・ここには何回か行きましたが、大きめのホールの様子が見事に再現されます。
・バディリッチのドラムは「スタイルが古い」という人もいますが、そのテクニック、スピードはJAZZ史上最高の一つといえます。
・ドラムソロではスネアの反響とバスドラの連打が生生しいです。
・クラシックとしてフィリックス・アーヨの高音質CD「四季」ではバイオリン、チェロなどのの倍音がきれいに再生されます。
・また天井の高いホールの空間もうまく再現できていると思います。
・最後にサントリーホールでの名録音をいくつか聴きました。
・特殊な形をしていますが素晴らしい響きのサントリーホールが見事に再現されました。
・JAZZコンボのスタジオ録音の様な直接音主体の音楽には向きませんがそれ以外の録音環境空間の再現に大きな効果があります。

【6】付属品:
・リモコン
・取扱説明書
・記事やカタログ