2020年3月 1日(日) 21時 45分

【1】概要
・Philips社が1950~60年代に制作したと推定される、2Wayシステム=KD1036のペアです。
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・エンクロージャー含めオリジナルです。
・外観は高級な突板、格子状前面ネットのクールなものです。
・ユニット構成は、12cm口径ウーハー、12cmツィータによる2Wayです。
・ウーハーとツィータが同口径という珍しい構成です。
・おそらくにフルレンジに低音強化のためのウーハーを付加した構成と思われます。
・このため音は低音が充実した安定感のある本格派になっています。
・能率が高いので、中小出力の真空管アンプにも適しています。
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【2】システム:
・ユニット構成:上記
・型式:上記
・インピーダンス:5オーム
・状態:コーン、フレームともダメージの無い良好な状態です。
・サイズは高さ277mm、幅 160mm、奥行き 242mmです。
・奥行きのあるエンクロージャーですのでユニットに対し十分な容積があり、低音が良く出てくる設計です。
・縦使用です。
・少し擦り傷がありますが、きれいです。特に突板は風格があります。
・入力は当時のEC端子メスですので、オスの端子が付いたケーブルが付属します。
・ケーブル直だしと同じ感じでスピーカーケーブルを接続してください。
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【3】音:
・McIntoshプリ+DENONパワーアンプ(300W)で試聴しました。
・音は低音が充実した美音です。
・能率は高いので小出力の真空管アンプでも十分な音量を得ることができます。
・低音が充実した、MONTY ALEXANDERトリオのCD「UPLIFT」を試聴しました。
・ピアノの低音ペダルの轟音が聞こえてきます。
・アートペッパーの高音質SACD「ミーツザリズムセクション」においてはポールチェンバースの強力な低音がうまく再生され、安定した最高レベルのJAZZコンボの演奏を楽しめます。
・フィリックス・アーヨの高音質CD「四季」ではバイオリン、チェロなどのの倍音がきれいに再生されます。
・また天井の高いホールの空間もうまく再現できていると思います。
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