2020年2月 14日(金) 21時 19分

【1】概要
・東独RFTが1950年代に製作したと推定される、フルレンジユニット、L2960PBを
  新作のエンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
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・ユニットはアルニコマグネットを有する20cm口径で、ダブルコーンのレア品です。
・このユニットはスタジオモニター、民生用などに活用されていたものです。
・能率は高いので中小出力の真空管アンプでもガンガン鳴ります。
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【2】システム
・口径:上記
・コーン:超軽量ダブルコーン、フィクスドエッジ
・マグネット:つぼ型アルニコマグネット
・状態:大きなダメージはありませんが、ラベルなどに傷があります。コーンはきれいです。
・ラベルが異なりますが、製造時期の違いかと思われます。同一型番のユニットです。
・インピーダンス:4オーム
・定格入力:3VA
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【3】エンクロージャー
・サイズ:幅250mm、高さ360mm、奥行き210mm
・仕上げ:ケヤキの突板にワトコのナチュラルオイルフィニッシュです。
・サランネット:濃紺のジャージクロスによるサランネット付きです。

【4】音質
・EL84PP、出力10Wの真空管アンプで試聴しました。
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
・能率が高く生き生きした美音です。
・レッドガーランドの「CANT' SEE FOR LOOKIN’」ほかPRESTIGE録音のハードバップCDを数種類聴きました。
・球を転がすようなピアノ、弾むポールチェンバースのベース、安定したアートテイラーのドラムスがグルービーに再生されます。
・アルニコ特有の、ゴリっとした低音が快適です。
・私たちの年代(60-70歳)にとってこれらは宝物で、「これがJAZZ」という印象です。
・製造年代が録音年代とあっており、典型的なハードバップが得意な印象です。
・一転して比較的新しい録音の「モーツアルトジャズ」を聴いてみます。
・クリアなピアノ、輝かしいシンバルの響き、深く良く伸びるベース音などもうまく再生していると思います。
・クラシックとしていつもの高品質録音のフィリックス・アーヨ+イ・ムジチの「四季」を試聴しました。
・バイオリン、チェロなどのの倍音がきれいに再生されます。
・これもホールの大きさがうまく再生されていると思います。