・米国のスタジオで使用されていたAURATONE 5Cのペア が入手出来ました。
・入手前の写真では割ときれいに見えていましたが、届いて手に取ると、もうあちこちボロボロでした。
・木目シートはボロボロ、スピーカーエッジも風化してボロボロで、そのまま使用できる状態ではありませんでした。
・ただユニットは音が出ていましたので全面レストアすることにしました。
・外装は塩ビシートをはがし、本物のケヤキのツキ板を貼りました。
・エッジはF社から新品を取り寄せ、慎重に張り替えました。
・入力端子も使用し過ぎで黒ずんでいいましたので新品に交換しました。
・最後に木部をワトコのナチュラルオイルで仕上げ、黒のラッカー部分は歯ブラシと中性洗剤で汚れを取りました。
・この結果、下記写真の様にかなりきれいになりました。
スライド1

・視聴はMcIntoshのC34V+MC2205という強力なアンプを使用しました。
・最初は少しもたつきましたが、ネジの増し締めなど微調整をしているうちにどんどん鳴りだし、最後は「これ、本当にこのサイズの箱から出てくる音?!」と驚くほどのHi-Fi音が出てきました。
スライド2

・スタジオモニターに使用されているスピーカーシステムは素材は素晴らしいのですが、長年使われたものはかなりへばっていますので「フルレストアが必須」ということがあらためて分かりました。
・これはヨーロッパ系のモニターも同様です。
・HECO、Lorentz、Telefunken、Siemens、WIGOなどのモニターも同様です。
スライド3
スライド4